お迎えです。２

０５５___Ｆ ページ7

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ふ｢バリ可愛い...｣

｢死ね｣





先程とは一転して本気の軽蔑の視線を俺に浴びせるAだが、申し訳ないがそれすらも絵になってしまっている。





｢もういい。化粧落とすしこれも脱ぐ。シャワー浴びる｣

ふ｢あ、いやごめん待って！別にそれ適当で言ったわけじゃないけん、ちゃんと連れてくから、な？｣

｢...早く支度して｣





何とかお許しを頂けたようで、そそくさと手荷物をまとめる。



最後に、とタバコに火をつけて吸い込み落ち着くと、先程の寝室での光景が脳裏を過ぎった。



...俺から聞くべきではないのだろう。

きっとAが、Aのタイミングで、俺に話そうって思ってくれる日を待つしかないのだろう。



まぁそんな関係にすらなれていないが。



さっさとタバコの火を消し、玄関へ向かいドアを開ける。



部屋の中の暖まった空気とは真逆の冷気が、全身を突き刺す。





ふ｢さっむ...｣





片やAはあのコンビネゾンの上にアウターを一枚羽織っただけ。

ぜってーさみーやろ、なんて思うが職業柄年中の露出に慣れているAからするとこの気温はそこまででもないらしい。





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