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嵐「...ンだよ...」
「嵐士...っ?」
嵐「全部お前がいけねぇンだよ...!」
うっすらと目を開け、視界に入った嵐士の顔は普通ではなかった。
目は虚ろで、口元は笑っている。
全部私が悪い。
そう言い、嵐士は続けた。
嵐「14でキャバ嬢だろ?じゃあ身体の一つや二つ売るのくらい初めてじゃねぇよなぁ!」
「何言って...っ」
嵐「なぁ...頼むよA...俺の事助けてくれよ...なぁ」
嵐士にさえ触らせたことの無い身体に触れられ、全身から冷や汗が出る。
汗と涙とでぐちゃぐちゃになりながら、助けを叫んだ。
その度に殴られたが、痛みを感じる余裕すらないくらいで。
そう言う行為に至る寸前でサイレンが聞こえる。
ようやく、助かる。
そう思い、ふと気を緩めると目の前が暗くなった。
次に目を覚ますと、私は店のソファーで横たわっていた。
聞く話によると、その後逮捕された嵐士ら数人は薬に手を染めあまり良くない人達からお金を借り、返せなくなった挙句に私を売って金にし、それを宛てにしようと考えていたらしい。
馬鹿らしくて、笑えてくる。
酷い頭痛に耐えながら店に礼を言い、その日に私はその街を出た。
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r(プロフ) - 白兎さん» ありがとうございます( ; ; )作らせて頂きます、、! (2020年6月24日 2時) (レス) id: ecf8a734f9 (このIDを非表示/違反報告)
r(プロフ) - こゆみさん» ありがとうございます( ; ; )作ろうと思います、、お時間あったらぜひ見てください( ; ; ) (2020年6月24日 2時) (レス) id: ecf8a734f9 (このIDを非表示/違反報告)
白兎(プロフ) - 番外編、、見たいです!作ってください!待ってます! (2020年6月23日 20時) (レス) id: b7e0b01a02 (このIDを非表示/違反報告)
こゆみ(プロフ) - お疲れ様です!楽しませてもらいました!もし負担でなければ番外編楽しみにしてます! (2020年6月22日 16時) (レス) id: c029167d1f (このIDを非表示/違反報告)
r(プロフ) - (´???`)ぬんさん» ありがとうございます、、!作ります、、!( ; ; ) (2020年6月22日 11時) (レス) id: ecf8a734f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:r | 作成日時:2020年6月18日 1時