お迎えです。２

０６０___Ｆ ページ12

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ふ｢俺好みにしてもいいと？｣

｢え？｣

ふ｢だから、Aんち。インテリア全部俺の好みにしてもよか？｣

｢え...まぁいいけど。どんだけ広いと思ってんの｣





多少嫌味にも聞こえるが、それは事実。



俺の部屋並に揃えるには、相当な根気と金がかかるだろう。

が、Aの家のインテリアを俺好みにできるなんてこの上ない幸せだ。



喜んで払ってしまう。





ふ｢いいやん、俺が全部出すけん｣

｢は？何言ってんの、私んちなんだから私が出す｣





しばらく俺が私がの水掛け論にもならないような討論が続いたが、結果お互い出し合うという平和解決に至った。



テーブルやソファー、食器棚に下駄箱に...なんて買っていたらまぁまぁな金額にはなったが、Aんちが俺の好み全開になる、と考えたら不思議と安く感じてしまう。

しっかり惚れてしまっている自分に苦笑が込上げるが、楽しそうなAも見れたし一石二鳥だ。



知り合いのよしみでその日の夕方に持ってきてもらえることになった事もあり、適当に小物を見て飯を食いに行って、今Aんちに帰ってきたとこ。





｢あー...疲れた｣

ふ｢意外に体力ないんやね｣

｢夜型なのよ｣





確かに、と納得して笑った。





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