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「それで……"世界を渡る方法"については？」
『それについては、今のところ収穫無しだ』
残念ながら、あんな量の資料かまあったにも関わらず、だ。
「やっぱりまずは、ミネルヴァさんを探そうと思う」
エマが言った。
「ミネルヴァさんについては何か？」
「これだ」
そう言って、レイは一冊の本を開き、その中を皆に見せた。
「手紙…？」
赤いスタンプで閉じられた、白い封筒と便箋。
彼ら以前に誰か(多分オジサンかその仲間)が開けたのだろう、レターナイフで封筒上部は綺麗に切られていた。
「その古文書に挟んであった」
＿＿到着おめでとう。
直接祝うことができなくてすまない。
このシェルターを君たちに。
しかしもし、"その先"この安住の先"を目指すなら、ペンを持ってこの場所へ。A08-63
W・ミネルヴァ＿＿＿＿
「これ…」
ナットが、まだ理解の及んでいなさそうな声で呟いた。
『昨夜見つけたんだよ。筆跡はペンのメッセージと同じだ』
「この"その先"…"安住の先"って、人間の世界？」
「多分な」
「A08-63に、ミネルヴァさんがいるってこと？」
ドンが顎に手を当て、首を傾げて言った。
「…分からない」
ここ以外にも他にシェルターがあったり、そのA08-63等を定期的に回っていたりするのかもしれないが、確信はない。
「何年前の手紙かも不確かだしな」
『一通り、資料室の資料には目を通した』
「だから…という訳でもないが、俺たちでA08-63に行って見ようと思う」
レイの言葉に、その場にいた皆…特にドンとギルダが声を上げた。
「俺たち…っていうのは？」
「俺とAとエマ」
「！…私達は？」
『ギルダ達は、ここであの子達を見ていてほしいんだ』
「それだけじゃない。頼みもある」
「でも、！」
ドンが納得できない、と反論する。
『これは全員で動くべきじゃないんだ。分かるだろう？』
「！…密猟者ね」
アンナが言った。
『その通り。(あの部屋を見たかな？)』
『このシェルターなら安全だ。鬼にバレた痕跡もなく、13年間オジサンは住み続けられてる』
『それでも、オジサンの仲間は全滅した。内輪揉めでもないのなら…原因は、外にあると考えるのが妥当だろう』
「オッサン自身、ミネルヴァを探したとは言ってたろ」
〈今は疾うにミネルヴァ探しもやめて＿＿＿〉
『この旅はそれだけ危険なんだ。君たちを安易にリスクには晒せない』
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篠瀬(プロフ) - しゅーさん» 本当だ…！コメントに加え教えていただきありがとうございます！訂正致しました。返信も遅くなってしまい、申し訳ありませんでした… (1月9日 21時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
しゅー(プロフ) - とてもおもしろいです！でもEp37の・2個目の、ザッツライトはLのLightじゃなくてRじゃないでしょうか！それだけ気になったのでコメントさせていただきました！すごくせっていすきです！！ (11月21日 1時) (レス) id: 3ac2e26472 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - 返信が遅くなってしまい申し訳ありません…！コメントありがとうございます！読者様の存在が、更新の大きな励みになります！ (6月18日 13時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
レイ好き - 最高です！！2023 年にもなるとなかなか約ネバの新小説が無かったんですが現代進行形で投稿されてて感動しました…！続き頑張ってください！ (2023年2月8日 19時) (レス) @page1 id: 8ac00127f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠瀬 | 作成日時：2022年11月29日 8時
