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＿＿＿翌朝。
シェルター内には、カーンカーンという目覚まし代わりの金属音と、弟妹たちの歓声が響いていた。
「フトン最高ーーー！！」
「すっごい眠れた！すっごい眠れた！」
「ねえ！お布団ってこんなにフカフカしてた？！」
「ね！最高！」
Aより遥かに早く目覚めた弟妹たちは、布団やら枕やらに顔をうずめ、久々のフワフワを堪能している。
「Aー、起きろ」
『ん……あと5……時間』
「そこ普通5分だろ」
『布団さいこぅ…』
「同レベルかよ」
『ん………』
「寝んな！！」
いつもの如く、寝起きにも関わらずレイと漫才を繰り広げる。
漫才のつもり無いんだけどいつも漫才かよ！とドンに突っ込まれる。
まあそのドンも、今日は風呂に入ってていないから、今二人の周辺は無法地帯と化している。
仕方ない。今日くらいは、カオスも許されるだろう。
・
「いただきます」
布団に全力で戻ろうとする体に鞭打ち、なんとかダイニングテーブルに漕ぎ着けた。
暖かみある木製の椅子に腰掛け、皆で食卓を囲む。
こうやって朝食を取っていると、まるでハウスに戻ったかのように錯覚してしまう。
未練がましくなっている訳では無いが、10年もいると無意識のうちに染み込んでしまうものだろう。
「マジですげえな、このシェルター」
と、レイが言った。
「風呂もトイレもキッチンもある。なんと畑まで」
『(…いつの間に君そんな探検したんだい？
私達昨夜は資料室しか見てないじゃない…)』
「水は地下水を引いて確保。
地中熱を上手く回しながら有機廃棄物使って発電。不足分は別燃料で動かせる。
補助発電機で補ってる」
「つまり使いすぎなきゃ水と電気には困らない。ゴミも極力出ない」
「食料庫野備蓄はほとんど空だったけど…」
「まあオジサンが13年使ってるからなあ…」
『でも空に鳥は飛んでたじゃない。ヘビやトカゲも見かけた』
「珍しく働いてんな」
『私の優秀なる五感に感謝だね』
「…ま、ハウスから持ってきた保存食も予想以上に残ってるし、ムジカから貰った種もいくつかある。どこか一部屋畑を増やして、そこで育てよう」
「ここで、暮らせる。この場所で」
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篠瀬(プロフ) - しゅーさん» 本当だ…！コメントに加え教えていただきありがとうございます！訂正致しました。返信も遅くなってしまい、申し訳ありませんでした… (1月9日 21時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
しゅー(プロフ) - とてもおもしろいです！でもEp37の・2個目の、ザッツライトはLのLightじゃなくてRじゃないでしょうか！それだけ気になったのでコメントさせていただきました！すごくせっていすきです！！ (11月21日 1時) (レス) id: 3ac2e26472 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - 返信が遅くなってしまい申し訳ありません…！コメントありがとうございます！読者様の存在が、更新の大きな励みになります！ (6月18日 13時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
レイ好き - 最高です！！2023 年にもなるとなかなか約ネバの新小説が無かったんですが現代進行形で投稿されてて感動しました…！続き頑張ってください！ (2023年2月8日 19時) (レス) @page1 id: 8ac00127f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠瀬 | 作成日時：2022年11月29日 8時
