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「断る！」
エマが断固とした口調で言った。
「私達は出ていかない。ペンも渡さない」
「それに！！私の家族は"ムダ"じゃない！！」
「死ぬだのムダだのそっちこそ言いたい放題！」
「仲間も、希望も、情けも、ムダじゃない！
全部、ムダになんかしない！！」
男が歯噛みする。
反論するかと思ったがそんなことはなく、なぜか震え始めたその男。
頭痛でもするかのように頭に手をやり髪を掻きむしる。
「ッ〜〜〜〜やめろ……違う＿…〜〜…違う…そうじゃない……＿〜っジョン……！」
譫言のように呟き続けている。かと思えば、突然声量が上がった。
「ルーカスお前は黙ってろ！！」
ルーカス…？
「いやだ…いやだ…ちくしょう…」
息が荒くなっている。Aは不穏な空気を察し、直感的に男の方へ足を踏み出した。
途端、脱力したかのように彼は、頭を抱えていた手を下ろした。
「マズイ……"奴ら"だ……」
とだけ言って、男はテーブルの上に倒れ込んだ。
一瞬足が止まるも、恐る恐るテーブルに近づき、A倒れている男を覗き込む。
『……演技、じゃないね』
「大丈夫かな…」
エマが心配そうにつぶやく。
彼女はどれだけ優しいんだろうか。
結果そうならなかったけど、あと一歩でその男に殺されてたというのに。
『……呼吸は安定している。朝になれば起きてくるだろうよ』
脈は少し早かったが、それでも命に関わる訳でもないし放っておいていいだろう。
『ま、好都合だ。彼が夢の中にいるうちに色々調べよう』
「さんせー」
レイがどこからかコンパスとメモ帳、ペンを取り出し合意してくれた。
エマ達はまだ気が引けるようだが、正直言って使えるチャンスは全て使うという方針で行きたい。
「まずは資料室か？」
『ああ。今の私達は無知すぎる。最低限の知識は身につけたい』
「俺とAで資料室。ドンとナットはオッサンの見張りを頼む。他はエマをリーダーに眠れる部屋を探してくれ」
「「了解！」」
レイの指示に、それぞれ役割の場所へ散っていく。
とりあえずは、B06-32到着＿＿
第一ミッションクリアだ。
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篠瀬(プロフ) - しゅーさん» 本当だ…！コメントに加え教えていただきありがとうございます！訂正致しました。返信も遅くなってしまい、申し訳ありませんでした… (1月9日 21時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
しゅー(プロフ) - とてもおもしろいです！でもEp37の・2個目の、ザッツライトはLのLightじゃなくてRじゃないでしょうか！それだけ気になったのでコメントさせていただきました！すごくせっていすきです！！ (11月21日 1時) (レス) id: 3ac2e26472 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - 返信が遅くなってしまい申し訳ありません…！コメントありがとうございます！読者様の存在が、更新の大きな励みになります！ (6月18日 13時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
レイ好き - 最高です！！2023 年にもなるとなかなか約ネバの新小説が無かったんですが現代進行形で投稿されてて感動しました…！続き頑張ってください！ (2023年2月8日 19時) (レス) @page1 id: 8ac00127f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠瀬 | 作成日時：2022年11月29日 8時
