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ドゴンッ
＿＿＿凄まじい音。
思考から醒め顔を上げれば、勢いよく振り下ろされたエマの手が(どことは言わないが)クリティカルヒットしていた。
「え」
「いっ…」
「！！！」
その場にいた弟達が恐ろしげな声を漏らし、自身の大事な部分に手をやった。
「〜〜〜〜っっっ！！！」
男は声にならない声を発しテーブルの上に崩れ落ちた。
男の手から解放されたエマが、咳き込みながらA達の元へ駆けてくる。
Aは彼女が伸ばした手を取り、抱き寄せる。
「みんな！今のうちに部屋の外へ！」
悶えている男を一瞥し、ギルダが指示する。
「＿＿っっ苦しかった！首…っ窒息するかと思った！」
首元をさすりながらそう言うエマ。
『エマ、良かった、ごめ…』
「バカ何てことするんだ！」
レイが眉を顰め、違う意味合いも込めて言った。
「そうよ間違って引き金を引いていたら…！」
ギルダもエマに向って言ったが、こちらは純粋な心配である。
これに対し、ドンはまだ股間を抑えヒイ…と情けない声を出している。
「でも撃たなかった！」
「『!!』」
「殺すなんてハッタリ！追い出したいだけなんでしょう？」
身悶えしている男に問いかけるエマ。それにハッとしてAも男のほうを見やる。
＿＿＿と、再び銃を取り出し今度こそ発砲した男。
しかしエマに命中することはなく、弾は彼女の頬を薄く傷つけ壁へそれた。
「エマ！！」
アンナ達が悲鳴に近い声を出す。が、当てないことはエマの言葉からヒントを得、推察できた。
「ハッタリじゃねえよ」
煙の立ち上る銃口をいまだこちらへ向けながら男が言った。
それに対し、エマは焦る気配も見せず冷静に言った。
「ほら。外した」
今度は男のほうに焦りが浮かぶ。
「邪魔だけど、自分じゃ直接殺したくないから【出ていけ】なんでしょ？」
『あぁ…確かに追い出すより殺す方が、都合がいい。
下手に私達を地上に出せば鬼が寄るかもしれないしね』
「ほざけ！16人分の死体処理が面倒だから追い出すだけだ。ザコが好き勝手…調子に乗るなよ」
男がヨロヨロと立ち上がりながら言う。
「次は当てる。嘘じゃねぇ！マジで撃ち殺すぞ。消えろ！」
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篠瀬(プロフ) - しゅーさん» 本当だ…！コメントに加え教えていただきありがとうございます！訂正致しました。返信も遅くなってしまい、申し訳ありませんでした… (1月9日 21時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
しゅー(プロフ) - とてもおもしろいです！でもEp37の・2個目の、ザッツライトはLのLightじゃなくてRじゃないでしょうか！それだけ気になったのでコメントさせていただきました！すごくせっていすきです！！ (11月21日 1時) (レス) id: 3ac2e26472 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - 返信が遅くなってしまい申し訳ありません…！コメントありがとうございます！読者様の存在が、更新の大きな励みになります！ (6月18日 13時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
レイ好き - 最高です！！2023 年にもなるとなかなか約ネバの新小説が無かったんですが現代進行形で投稿されてて感動しました…！続き頑張ってください！ (2023年2月8日 19時) (レス) @page1 id: 8ac00127f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠瀬 | 作成日時：2022年11月29日 8時
