恋愛物語短編集。+°.*【名前変換オリジナル】 (ページ10)

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初恋*後編ページ10

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「ごめん。」

見るとそこには晴樹が居た

「ばか」

「悪かったよ、あのさ、一緒に帰ろ？」

「あの女の子達と帰ればいいのに」

「あいつらはいーの。帰るぞ」

そうすると腕をひっぱられ廊下に出された

「しょーがないから帰ってあげる。」

「素直じゃねえな」

玄関を出て普通に帰った。

けど、家が近い訳じゃないから途中まで。

別れ道になって、じゃあねって言おうとした時

「これ、お返し。」

渡されたのは私の好きな色でラッピングされた、

正方形の箱

さっきの女の子達のラッピングは綺麗だったけど、

このラッピングは失礼だけど綺麗とは言えなくて、

多分だけど、晴樹が自分でやったんだなって

そんな事考えてたら

「それじゃ、また。」

って、急に走って帰っちゃって

私も帰って

スマホを開くとLINEが来てて

晴樹お前好きな奴にチョコあげたの?

って。

Aえ、あ、うん、まあね
晴樹あ、やっぱり居るんだ
Aさあ、どうでしょう?
晴樹いや、今あげたっつったじゃんw
Aてへ☆
晴樹てへ☆じゃねーよw貰えた?お返し
Aうん、貰えた
晴樹よかったな
Aそーだね、ありがとw

きっと晴樹には

このありがとうの意味は

別の意味で捉えてるんだろうなって

そういえば晴樹、何くれたんだろう。

崩れたラッピングではあるけど

頑張ったんだなって伝わる感じ。

それをそっと開けると中に黒い箱があった

その箱を開けると

可愛らしいクッキーとかチョコとかあって

それとは別に箱の裏に手紙が貼ってあった。

中を開けるとシンプルに4文字だけ書かれていて

そこには晴樹のお世辞にも綺麗とは言えない字で

『好きだよ』

とだけ書かれていた。

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