23話 ページ25
----------------スカイ視点----------------
翌日、シュウの反対はあったものの道路に沿って町に向かった。
そしてその町で各々自由行動をすることに。
シュウと私は武器屋を見に、レイは宿を探すついでにぶらぶらすることになった。
その先で不思議な服の上に黒い上着を着た1人の男の子と会った。
少年「探し物ですか?」
そう首を傾げる男の子に対して私は
「武器屋を探してるのよね…。どこだかわかりますか?」
と尋ねてみる。
するとその男の子はニコッと微笑んでは
少年「知ってますよ。僕について来てください。」
と言って歩き出した。
その時、シュウの目を見て睨んだように見えた。
だからシュウに
「ねぇ、あの子に何かした?」
とコッソリ聞いてみたけど…
シュウ「知らね。アイツと会ったことねーが…多分ボクにあるアレが原因だろうか…」
ん…?アレとは?
「アレ?」
シュウ「まぁ、いずれはお前らに話すだろうから…深掘りはしないでくれ…」
結局何も知らなかったけど、気がつけば武器屋についていた。
少年「ここです。」
とだけ男の子は言ってシュウの方について行った。
私が周りを見ている美しい模様が蒼色の持ち手に彫り込まれたのが特徴的な斧を見つけた。
斧の見た目はとても美しくて、どこか激しいけど、何故か少し暖かかった。
すると店主の女性が来て
店主「気になるの?」
と尋ねて来た。
「え……あ、はい!これ、良いですよね。美しくて、少し激しくて、暖かくて…不思議な雰囲気が…。」
と店主に返すと
店主「これは西に伝わる『青龍の斧』。普通の斧としても扱えるけど、持ち主は水を操れるらしいわ。」
とニコッと笑顔で言ってきた。
どこかそれがシュウに似ている気がしたのは気のせいか?
「こ、これっ!買えますか?」
その時の私は慌てていたのだろう。
でも店主は
店主「これ、アンタに譲るわよ。」
と笑顔で言ってきた。
「良いのですか!?」
店主「ええ!青龍の斧もアンタを気に入ってるっぽいし、これは
とウィンクして言ってきた。
こんな物も持ってきたのか。
え?ルルさん…いや、ドルミールさん本当に何者?
そんな優しくて性格がイケメンな女性の店主さんに伝説の武器の1つ、青龍の斧を譲って貰って、更にお話しに付き合ってくれたお礼にと杖まで貰った。
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作者名:千明 | 作成日時:2022年8月25日 14時