依々恋々 (ページ9)

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さっきまで温かい空気だった空間はすぐに冷たさを取り戻した

伊吹『無知って、どこまでも残酷よね』

エマ「え､､､？」

伊吹『その助けたい人の中にイザナはいない？
オマエにとってイザナはなに？もう過去の人？』

エマ「そ、そんなワケ､､､」

伊吹『どうせ預けられた時めそめそしてたのよね
イザナなんてもっと寂しいとこにいたのに

自分だけが不幸、そう思っていたのよね、どうせ』

エマ｢っ､､､！」

武道「い、伊吹さん､､､」

伊吹『オマエは家族に囲まれて楽しく過ごしてたのに』

ﾌﾞｫｫｫｫﾝ

バイクの音が聞こえる

私の役目がきた

稀咲｢うぉぉぉぉぉ！！！」

武道「稀咲！！？？」

私は佐野エマに手を伸ばして

ﾄﾞﾝ

押した

エマ｢ぇ､､､」

ｯｶｧｧｧｧﾝ

高いような、鈍いような音が響いた

武道｢え､､､エマちゃん、？」

稀咲「終わりだ花垣武道」

花垣武道は涙を流していた

武道「エマちゃんっ！！！」

万次郎｢エマ？なにがあった､､､？」

武道「バイクが突っ込んできて､､､」

伊吹『私が押し出してはねた』

万次郎「､､､は？」

イザナ「伊吹、行くぞ」

武道「ち、違う､､､稀咲に､､､」

これで、終わりだね、佐野万次郎