天使のような君 (ページ11)

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『さっそく、明日から行ってもらうから。

これ、簡単な契約書、読んでて』

「はい！」

オーナーから渡された紙を見て、体が固まった。

、、、、は？

「あ、あ、あの、えっと、」

契約書に担当アーティストの名前が書かれていた

『どうかした？』

「いや、、、この、、

え、えぬ、、、えぬしーてぃ、、、？」

『NCT。

知らないの？芸能人に疎い私でも知ってるよ？』

「い、いや、、、知って、は、いるんですけど」

知っているもなにも、、推し、、、。

『イケメン拝んできな』

「、、、はい、、」

まっっっっって？冷静に考えてやばいよね、これ

だって、、、無理無理無理

いつもお客さんにしているようなことを、あの人たちに、、、、するんだよね？

顔を触ったり、髪の毛を触ったり。

嬉しいよ、もちろん嬉しいんだけど、、、

それ以上に不安の方が大きい

絶対、手震えるし、ミスる。

自分の話や、プライベートな話を仕事場でしたことがないから、私がNCTを好きなことは、職場の人は誰も知らないんだよね、、、

仕事をプライベートをしっかりと分けてきたからこそ、かなり動揺してしまっている

私は彼らを前に冷静に仕事ができるのだろうか、、、

初めてのアーティスト担当がまさかの、、推し、、だなんて、考えもしなかった。

彼らをメイクしたい、、だなんて、大きな夢の話すぎて、現実になるわけないと思っていた