天使のような君 (ページ2)

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ふわふわした気持ちのまま、荷物をまとめて、会場を出た。

「待って、、、、、お腹痛い、、」

『大丈夫？お手洗いどこだろ』

友達が周囲を見渡してくれたけど、なかなか見つからない

『全然ないわ、一回会場帰ろう、事情話したら入れてくれるはず』

「う、、うん、、、そうする」

我慢できないほどの腹痛のせいで、冷や汗が出てきた

『あ、、、待って、終電、、、、』

実家に住んでいる友達は、私よりもずっと遠くに住んでいて、今日は新幹線で来ていた。

「私、一人で大丈夫だから、先帰ってて！」

『ほんと？A、大丈夫？』

「うん、薬もあるし！」

『また家着いたら教えてね、今日はありがとう！』

「ばいばい！」

新幹線に乗るために友達は走って駅に向かった。

ふぅ、、

今日はライブなのに、女の子の日になってしまった

でも不思議とライブ中は全く痛くなかった

そのツケが回ってきたのか、今は激痛が走っている

まだまだ収まりそうにない腹痛のせいで、足元がフラフラする

お腹を抱えながらコンサート会場に逆戻りした

ここ入り口で合ってる、、、？

すぐに辿り着いた扉は鍵が開いていてすぐに中に入ることができた

なんか悪いことしてるみたいだけど、、、ごめんなさい、、、

この腹痛はどうにもならない

建物の中に入ってから、少し歩いたところにあったトイレに入った。

腹痛がマシになってから、トイレを出ると、少しの違和感を覚えた

「あれ、、、？」

さっきここに扉なんてあったっけ？

鍵開かないし。

いや、、、なかったはず、だって、ここ通ってきたもん、、、

さっきまで開放されてた扉が閉まっちゃったってこと？

別の道から帰らないと。

私が来た時よりも薄暗くなっていて、

ちょっと、、、怖い