栗｢そうね｣ ページ48
黒髪とバックワームを靡かせて、三階建てのアパートの上からオレを見下ろしていた。
バックワームをつけいるから全く気づかなくて焦ったが、美麗姉さんはトラッパーだろう。
姿を捉えたら、むしろオレが有利なはず。
一瞬の間に思考をめぐらせながら、銃を発砲する。
当然のようにシールドで塞がれた。距離を詰めるために塀や屋根を使ってアパートの屋上を目指す。
｢距離を詰めた方がいいと踏んだのね。さすがよ。｣
アパートの上層に近い電柱まで登り上がっても、美麗姉さんは動かなかった。
｢すみませんが、1点いただきます…！｣
｢そうね。秀高はゾエと違って可愛いし、私を尊敬してくれてるし、1点あげたいわ。｣
足に力を込めて、飛び上がる。
美麗姉さんとの距離は、数メートルだ。
｢…けど、悪いわね。｣
変化が起こった。
美麗姉さんが数歩後ずさると、地面が光る。
｢私がノコノコ出てきた時点で、勝負はついてるのよ。｣
光に包まれた美麗姉さんが、目の前で姿を消した。
急所を割くために振ったスコーピオンは空を切る。
｢ワープ…！｣
スイッチボックスによるショートワープか！
そんなに遠くにはいってないはず！
一体何処に…！
｢…ッ！｣
探そうと1歩踏み出すと、視界の端が光った。
ドオンッ！と恐ろしい音が鼓膜を叩く。
反射的にシールドを張ったが、負傷は免れない。
右腿より下と、右腕がやられた。攻撃用のトラップだ。
栗｢文句ならお兄さんのゾエに言ってちょうだい。｣
舞い上がる粉塵の中で、目の前に美麗姉さんが現れた。
驚きはしたが、スコーピオンでバランスを維持しながら銃を構える。
まさかのこの状態で打ってくると思わなかったのか、美麗姉さんが目を見開く。
せめて負傷だけでも…！
｢……っは…？｣
あとは引き金を引くだけだった。
そうすれば緊急脱出は無理だが、致命傷は負わせれたかもしれない。
しかし、指は動かなかった。それもそのはず。
切られたのだ。
粉塵の中、突如現れたのはレイガスト。
すぐそこの地面に突き刺さっている。
持ち主はいない。しかし、スラスターで飛んできたレイガストは確実にオレの首を狙った。
緊急脱出の間際、美麗姉さんと同じ隊服を着た金髪の女の子が視界に映ったのを見て、完全に白旗を上げる。
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匿名 - 続きを全裸待機 (2020年12月26日 23時) (
レス) id: 92da2ec8b0 (このIDを非表示/違反報告)
るーぴす(プロフ) - meさん» ｱｯ…！すみません…！誤字です…！作品です………お恥ずかしい………。これからもよろしくお願いします！ (2020年11月29日 23時) (レス) id: 2aa79f3aec (このIDを非表示/違反報告)
るーぴす(プロフ) - meさん» meさん初めまして…！前作からご愛読くださった上に、このようにコメントをしてくださって、とっても光栄です…！本当にありがとうございます；；実は近々作品名を更新しようと思い、今準備してる段階ですのでmeさんの言葉は励みになりました！これからもお願いします！ (2020年11月29日 23時) (レス) id: 2aa79f3aec (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - るーぴすさん初めまして！美麗姉さんの方から読ませてもらってます！もう本当にこのシリーズ大好きすぎて...。ぜひ続きを読みたいです！これからも頑張って下さい！！ (2020年11月27日 17時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)
るーぴす(プロフ) - syo_taさん» しょーたさん初めまして！どぅわぁぁ！！ありがとうございます！！前回の小説から見てくれててる方がまたこの作品を読んでくれて、とっても嬉しいです！！待っててくださり、本当に有り難いです。これからもよろしくお願いします！！ (2019年6月29日 21時) (レス) id: 5d04ad1559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るーぴす | 作成日時：2016年7月19日 19時
