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4話 お嬢 ページ5

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『痛い!お嬢さんそれ痛いって!』



白「こんな擦り傷だらけなら痛いに決まってるでしょ!」



オ「お嬢さん容赦ないねぇ」



白「オビも人のこと言えないからね!」



オ「ホーイ」





……にしても初めてあった




自分以外の赤髪に




これまた綺麗なお嬢さん




しかも同じ色の筈が艶が違う




…流石にちゃんと髪の手入れはするべきか





白「…どうかしました?私の顔に何か…」




『嫌、女の格差を感じていただけです』




オ「………プッ」




『オビ、テメェ人の顔見比べて笑うとはいい度胸だ』




オ「だってまず言葉使いが悪すぎ…っ」




『人のお顔を見て笑うなんて失礼ですわ』




オ「ッ…ブハハハ!!」




会って半日もたってないのになんだこの失礼っぷりは




叩き潰してやろうか




白「あの…ところで貴方は?」




赤髪のお嬢さんが微笑みを浮かべて訪ねる




あらやだベッピンさん




格差が更に広がったわ




白「私は白雪といいます。宮廷薬剤師です」




宮廷薬剤師!?



…メイドかと思った



人は見かけによらないのね




『申し遅れました、私はエース。ナギ伯爵令嬢シトラス様の専属伝令役でございます』




白「か、かしこまらなくて大丈夫です!私もまだ成り立てで……シトラス様伝令役がなぜ此処に?」



『それは…「気にするな白雪。彼女は俺の客人だ」…ゼン殿下』




白雪嬢には美しい微笑みを向けたまま私の肩を握り潰さんばかりに掴むゼン殿下




わー殿下お怒りー




気づけば木々嬢にガッチリ拘束され殿下の執務室に引きずられる




殿下は白雪お嬢と楽しそうに喋ってる




…なーるほど




殿下が見合いを嫌がるのは白雪嬢が要るからか…




白雪お嬢…





軽く探ってみるか…







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作者名:コロポックル | 作成日時:2019年5月3日 17時

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