2話 戦闘 ページ3
オビside
なーんか面白い事になってる
後でお嬢さんに教えてあげよう
ゼ「だからっ俺はシトラス嬢と結婚する気はない!」
『気はなくても此方にイザナ殿下とナギ伯爵と令嬢のサインがある以上!結婚は避けられないのです!』
ゼ「無茶苦茶だ!」
『私に怒鳴るな!王子が拒否しても、シトラス様が拒否しない限りはその意見は成立しません!』
ミ「ゼン、ストップ!!!」
木「エース殿も少し落ち着いてください」
主は剣に、エース嬢は槍に手を掛け今にも戦い出しそうな2人をミツヒデさんと木々嬢が宥める
『手紙をお読みになりました!私を雇う事になってる筈ですか!?』
ゼ「そんな事は知らん!見合いも結婚も受けたくない!オビ、摘み出せ!!」
お、ご命令か
オ「はいはい、逢瀬のままに」
エース嬢の腕を掴み、外に引っ張り出す
『ゼン殿下の分からず屋ー!』
此奴、王子に向かって度胸あるな〜
中庭まで連れ出すと手を離した
すると、エース嬢は長槍を使ってバッと木の上に飛んだ
げ、高っ
俺届かねぇよ
でも逃すわけには行かないか
城壁を伝う蔓に右手を絡め、壁を蹴った
浮いた瞬間、左手で枝を掴み木に飛び乗った
既に屋根の上を走るエース嬢
屋根に逃げるとはラッキー
城の屋根は俺の庭
すぐに追いつき、肩を掴んだ
『へぇー、速いじゃん』
オ「身軽さについては主の折り紙付きなのでね」
今度は逃げないのか?
肩の力を抜き、ダラリと両手を下げたエース嬢
『今、逃げないのか?て思ったでしょ』
オ「おお、ご名答」
『鬼ごっこはもう飽きた。次は肩慣らしに付き合ってくれ』
オ「は?……おわっ!」
体を回転させ、その勢いで槍を振った
頬を切ったその刃はまたもや高スピードで迫ってきた
やられっぱなしはゴメンだね
後ろに飛ぶと懐から暗器を取り出し、投げた
暗器は肩を切り裂き、エース嬢の後ろに落ちた
『いってっ……か弱い女にも躊躇なしかい!』
オ「いきなり槍を振る奴の何処がか弱いんですか!」
下に手を付き足を旋回
手から槍を叩き落とす
よっしゃ、勝った
『戯者!!』
オ「はぁ?…く!!」
正確に鳩尾に蹴りを入れられた
こりゃ、本腰入れなきゃダメだな
『こんなものなんですか!?オビ殿!!』
オ「んなわけ無いでしょ!」
腰を落として拳を固める
エース嬢も槍を拾いあげ、構えた
カサっと葉が落ちたのを合図に同時に動き出した
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作者名:コロポックル | 作成日時:2019年5月3日 17時