僕はまだ君を愛さないことができる。３

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数日後、私たちは翔太に焼肉を奢った。


深澤「翔太のやつ、まじで焼肉奢らせやがって」


『私たち、値段気にしてあんまり食べなかったよね(笑)』


2人で歩きながら話す。


深澤「あいつがここぞとばかりに高い肉ばかり食うからな」


『お酒も飲み足りないし』


深澤「飲み直すか(笑)」


『そうしよ(笑)』


深澤「じゃあ、俺ん家来る？」


『いいの？』


深澤「いいよ」


コンビニに寄ったあと、彼の家に向かう。


缶ビールで乾杯をする。


『はぁ〜、うまい！』


深澤「うまいな」


『そういえばさ、私って付き合ってもふっかのことは"ふっか"って呼んでるよね』


深澤「それがどうした？」


『いや、呼び方変えた方がいいのかなって』


深澤「例えば？」


『"辰哉"とか、そういう感じ』


深澤「辰哉は普通すぎだろ〜」


『そうだよね〜、あとは何かな〜』


私は数十秒考える。


『…"たっちゃん"？』


私たちはブハッと吹き出す。


深澤「お前のたっちゃん呼びは違和感ありすぎだろ！(笑)」


『無理！面白すぎて呼べない！(笑)』


しばらく笑ったあと、私は言う。


『今までずっとふっかって呼んできたから、やっぱりふっかが一番呼びやすいや(笑)』


深澤「だな(笑)」


私たちはそれでいい。


無理に変えようとしなくたっていいんだ。


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