うちのメイドちゃんは魔女。４

木漏れ日の中で【Ren.M】 ページ22

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目黒「今日暇？」


ある休日、俺はAに言う。


『暇じゃないです。掃除とかいろいろすることがあるので』


目黒「今日くらいサボったら？」


『無理です』


目黒「毎日同じようなことしててもつまんなくね？」


『お仕事ですから』


目黒「じゃあ御主人様の俺が仕事しなくていいよって言ったら？」


『…』


彼女は考え込む。


目黒「よし、行こうぜ」


彼女を半ば無理やり外に連れ出した。


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向かった先は、森の中。


『…あの』


目黒「ん？」


『なぜ、こんなところに…』


目黒「都会にいると疲れるから、たまにはこういう場所に来るのもいいかなって」


ここなら人も少ないし、ゆっくりできる。


彼女は周りを見渡ししながら言う。


『…確かに、実家の周りがこんな感じだったので懐かしい気持ちになります』


目黒「あれから家族とどうなの？」


『手紙を送ると、返事が返ってきます。それだけですけど、少しずつ…認められているような気がします』


目黒「良かったじゃん(笑)」


俺はうーん、と伸びをして、森の空気を吸ったり吐いたりした。


それを見た彼女も、俺の真似をして、深呼吸をする。


目黒「どう？」


『…なかなか、良いものですね』


目黒「じゃあもっとあっち行ってみよ」


俺が進むと、彼女もついてきた。


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