うちのメイドちゃんは魔女。２

＊ ページ14

＊


『教えてください。どうしたらなれますか？』


老婦人「それは自分でなんとかするもんさ」


『…』


老婦人「でもあんた、今幸せだね」


『え…？』


老婦人「雇い主に随分大事にされてるようだ」


そんなことまで見えるなんて、彼女はかなりの占い魔法の使い手だ。


老婦人「あんたも大事にしておやりよ」


『はい』


彼女は杖を取り出し、私の頭上で一振りすると、淡い光が私を包んだ。


『今のは…？』


老婦人「自分の持つ魔力をうまく引き出せるようになるおまじないさ。あと勇気が出るおまじないもね。荷物を運んでくれたちょっとしたお礼だよ」


勇気…


老婦人「心配いらないよ。あんたなら一人前の魔女になれるさ」


『ありがとうございます…っ』


頭を下げると、彼女は優しく微笑んだ。


そして私はその場を後にした。


・


・


・


・


空港で、9人と待ち合わせる。


佐久間「Aー！(笑)」


ラウ「やっほー！(笑)」


深澤「合流したことだし、名残惜しいけど帰るかー」


搭乗口に向かう途中、佐久間さんが言う。


佐久間「Aは1人でどこに行ってたの？」


『…内緒です』


佐久間「なんだよー！気になるじゃーん！(笑)」


こうして、たくさんの変化を感じた旅は終わった。


＊

看病→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す