透明なラベンダー。４

聖夜 ページ10

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ラウ「もうすぐクリスマスですね」


目黒くん、ラウールくんと3人で社員食堂にいるとき、ラウールくんが言った。


ラウ「2人はクリスマス当日は予定あったりしますか？」


目黒「俺は彼女の家族と一緒に食事会」


ラウ「そういうのってなんか緊張しません？」


目黒「いや、昔から知ってるから別に」


昔から？とラウールくんは首を傾げたが、直後に目黒くんが言う。


目黒「ラウールは？」


ラウ「僕は地元の友達と集まります。Aさんは？」


『私は…ないかな』


ラウ「じゃあAさんも一緒にどうですか？友達に紹介したいので！(笑)」


『え、』


目黒「やめとけ」


ラウ「冗談ですよ。そんな怖い顔しないでください」


目黒「してない」


クリスマスの予定は本当にない。


阿部さんはその日は仕事だと言っていたし、第一誘われてすらいない。


ラウ「しょっぴーやふっかさんはどうなんでしょう？」


目黒「さあな」


ラウ「2人に聞いてみてください」


目黒「お前が自分で聞けよ」


ラウ「えー」


…深澤さん。


あの日、なぜ私を抱きしめたのだろう。


ずっと心に引っかかったままだ。


顔を上げたとき、目黒くんと目が合う。


目黒「どした？」


『…ううん、』


気にしちゃダメだ。


もう、2年前の私じゃないんだから。


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