透明なラベンダー。３ (ページ14)

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深澤さんと2人きりで出張だなんて…

『どうしよう；』

私は休憩スペースで頭を抱える。

目黒くんと渡辺さんも、さっきの話が聞こえたようで私のところに来た。

目黒「しかも、場所が神戸なら1泊2日になるだろうし」

『そんなの無理だよ〜；』

渡辺「にしても、あいつは平気そうだったけどな」

目黒「あの人、顔に出ませんからね」

渡辺「でももう2年だろ？相手が普通にしてるなら、こっちも普段通りでいいんじゃね」

『それはそうですけど…』

目黒「そもそも、今でもそんなに気まずい？」

『多少は…』

渡辺「お前はふっかのこと今でも好きなわけ？」

『…好きとか、そういう感情はないです』

渡辺「じゃあいいだろ別に」

目黒「あくまで仕事だし、気にしたら負けだな」

気にしたら負け、か。

私はコーヒーを一気飲みする。

『わっかりました！初の出張、やりきってみせますとも！！』

渡辺「声がでけーよ」

ラウ「Aさん出張に行くんですか？(笑)」

ラウールくんがひょっこり顔を出す。

渡辺「ほら来やがった」

ラウ「僕も仲間に入れてくださいよ〜Aさんはどこに行くんですか？」

『うん、神戸に』

ラウ「いいですね、お土産待ってます(笑)」

『わかった。買ってくるね(笑)』

ラウ「はい(笑)」

渡辺「電話だ」

渡辺さんの携帯が鳴り、彼は離れる。

目黒「俺らも戻るか」

私はふうっと息を吐き、カップを片付けて仕事に戻った。

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