透明なラベンダー。３ (ページ12)

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翌日。

私は職場で阿部さんの写真を見る。

それはプライベートではなく、彼の出演する情報番組の公式SNSに載せられている写真だ。

写真の彼はご当地グルメを前に爽やかな笑顔を見せている。

この人が私を星空デートに誘ってくれたなんて…

夢みたいだ。

『うふふっ(笑)』

嬉しくて、思わず笑みがこぼれる。

目黒「なに男の写真見てニヤニヤしてんだよ」

ラウ「え、Aさん、いい人できたんですか？」

目黒くんとラウールくんが背後に立っていた。

私はあわててスマホの画面を閉じる。

『いっ、いたの！？；』

ラウ「さっきからいましたよ」

目黒「お前が気がつかなかっただけだろ」

『そっか…；』

ラウ「さっきの人って彼氏ですか？」

『ま、まさか！違うよ；』

ラウ「わかった、好きな人だ(笑)」

『うーん、間違ってはいない、かな』

ラウ「へー、Aさんってそういう人がタイプなんですね(笑)」

目黒「ラウール騙されんな。それ、お天気キャスターの人だろ」

『そ、そう；』

ラウ「なんだ、ただ見てただけってことかぁ」

目黒「こんな人がこいつの彼氏じゃないことくらい考えてみたらわかるだろ」

『それどういう意味？』

ラウ「でも、どこに出会いがあるかわかりませんよ」

私は、うんうんと頷く。

ラウ「僕とAさんが出会ったのも、運命かもしれませんよね♪」

目黒「くだらねー」

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