透明なラベンダー。３ (ページ1)

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ふたたびページ1

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いつものことながら、この会社は急すぎる。

家はすでに会社が候補を絞ってくれていて、サクッと決めてバタバタと引っ越しの準備をした。

今までお世話になった支社の方々にご挨拶をしたときは、少しだけ涙した。

電車に乗り、地元からだんだんと離れていくにつれ、私は本当に異動になったんだと実感がわいた。

そして、都会にやってきた。

『おぉ…』

人の多さと見渡す限りのビル群にはやはり慣れない。

少し緊張しながら、出社した。

上司「支社での働きぶりはよく聞いてますよ(笑)」

先輩「これからよろしくね(笑)」

あたたかく迎えられ、私はホッとした。

自分のデスクに荷物を置き、となりのデスクを見る。

目黒「よぉ」

『目黒くん！(笑)』

目黒「久しぶり」

『元気だった！？席変わってないんだね！最近どう？』

目黒「順番に話すからとりあえず座れ」

『あ、ごめん(笑)』

目黒「俺は元気だったよ。お前は…見てのとおり元気そうだな」

『うん(笑)』

目黒「何人かは異動になったけど、ほとんどメンツは変わってないかな」

目黒くんも、2年前とさほど変わっていなかった。

相変わらずイケメンである。

『あ、そういえば新入社員の子はどこ？』

目黒「お前のとなり」

『え、』

右隣を見ると、綺麗な顔の男の子が姿勢良く座っていた。

ラウ「はじめまして、ラウールです(笑)」

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