透明なラベンダー。３ (ページ8)

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『…』

私はとなりに座ってパソコンに向かっているラウールくんをチラッと見る。

私は後輩とは必要以上に関わってこなかったから、接し方があまりわからない。

でも、後輩とよい関係を築くのも大切だ。

私から話しかけてみようかな。

『ねぇねぇ』

彼は辺りを見回して、自分の顔を指す。

ラウ「…僕？」

『そう』

ラウ「なんですか？」

『ラウールくんの好きな食べ物は？』

突然の質問に戸惑いつつも、彼は答える。

ラウ「えーと…から揚げですかね」

『よし、じゃあ今日のお昼休みは一緒にから揚げ食べに行こうか(笑)』

ラウ「いいんですか！？(笑)」

目を輝かせながら、前のめりになる。

『う、うん、』

ラウ「やったー！頑張って仕事片付けますね！(笑)」

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お昼休み、会社の近くの定食屋でから揚げ定食を注文した。

ラウ「いただきます(笑)」

『どうぞ(笑)』

ラウ「嬉しいです、Aさんから誘ってくれて(笑)」

彼はニコニコとから揚げを食べる。

『そんなに？』

ラウ「はい(笑)」

…かわいい。

年下もありかな…なんて。

そのとき、ガラガラと誰かが入ってくる。

深澤「おーっす」

深澤さんだ。

私は思わずサッと顔を隠す。

ラウ「Aさん？」

『シッ；』

誰かが私たちの席のそばで足を止める。

渡辺「なにやってんだお前」

『！；』

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