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気づけばもう夕方。
空を見上げれば、茜空。
『綺麗な夕焼けですね(笑)』
阿部「ほんとだ(笑)」
オレンジ色に染まった彼の横顔を見つめる。
彼と深澤さんは、ぜんぜん違う。
似ているようで、似ていない。
彼といるとほっこりして落ち着く。
深澤さんといると、胸の鼓動が早くなって、落ち着かない。
どうしてだろう。
私は歩を止める。
『それでは、私はここで』
阿部「一日付き合ってくれてありがとうございました(笑)」
『こちらこそ(笑)』
お互い頭を下げ、顔を上げて目を合わせて笑う。
阿部「またね(笑)」
『はい、また(笑)』
手を振り、私は夕焼けを眺めながら坂道を登った。
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数日後。
『お先に失礼します』
会社を出て駅の前まで来たとき、カバンの中身を見て、ハッとする。
『あ、ポーチ忘れた』
デスクの上にポーチを忘れたことに気づく。
会社に戻る。
オフィスに入ろうとすると、誰かの話し声が聞こえる。
ちょっと入りづらいな、と思い様子を伺う。
少し中を覗くと、深澤さんと目黒くんがいた。
なんだ、2人なら大丈夫だ。
足を踏み入れようとした時だった。
目黒「深澤さん、どういうつもりなんですか?」
深澤「どうって?」
目黒「あんまりアイツを振り回さないでください」
え…?
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作者名:ayane | 作成日時:2021年9月24日 13時