透明なラベンダー。２ (ページ25)

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一日の仕事を終えて外に出ると、目黒が立っていた。

目黒「深澤さん、仕事終わり空いてます？」

深澤「目黒からのお誘いなんてめずらしいねぇ、空いてるよ」

目黒「なら、メシ行きましょう」

個室の店に行き、向かい合って座る。

深澤「普段はこういう静かなお店に行かねーからなー(笑)」

目黒「…今日は、話したいことがあったので」

深澤「何？」

目黒「Aのこと、フったんですよね」

その話だろうと思っていた。

深澤「そうだけど？」

目黒「そうだけどって、なんとも思ってないんですか」

深澤「そりゃ申し訳ないとは思ってる」

目黒「俺は、Aと深澤さんがうまくいくことを願ってたんですよ」

深澤「本当にごめん」

目黒「俺、言いましたよね。Aを傷つけるのはやめてくださいって」

深澤「…言ったね」

目黒「アイツ今日、泣いてました。たぶん」

今日はずっと、彼女は俺を避けていた。

…当たり前だ。

目黒「Aに何をしたんですか」

深澤「言ったらきっと、目黒は俺を許さないかもな」

目黒「…」

彼は黙って俺を睨みつける。

深澤「大丈夫、いまお前が想定してる最悪のことまではしてない」

目黒「だから、許せと？」

深澤「そうは言ってない。俺は彼女を傷つけたことに変わりはない」

…許してほしいなんて、これっぽっちも思ってない。

目黒「…いつから、Aが深澤さんのこと好きだって気づいてたんですか」

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