透明なラベンダー。２ (ページ18)

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朝の光ページ18

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狭い入口を通ると、突き当たりにフロントがあった。

深澤「すみません」

小窓から女性がのぞく。

女性「休憩ですか？宿泊ですか？」

深澤「宿泊で」

女性「部屋をお選びください」

深澤「えーっと…」

深澤さんが部屋番号を言い、お金を払う。

女性「こちらがお部屋の鍵となっております。ごゆっくりどうぞ」

彼は鍵を受け取ると、エレベーターのボタンを押した。

…やっぱりこういうの、慣れてるのかな。

エレベーターを降り、部屋の鍵を開けて中に入る。

深澤「Aさん、シャワー浴びるなら先にいいよ」

『あ、深澤さんお先にどうぞ』

深澤「じゃあ、お先に。ここにお水置いておくから飲んで」

『ありがとうございます』

彼はシャワールームに入っていく。

私はベッドに腰掛けながらペットボトルの水を飲む。

シャワーの音が聞こえる。

大分酔いも覚め、段々と冷静になりつつあった私は一気に顔が青ざめる。

この状況って…めちゃくちゃまずいんじゃ…；

男女がホテルの一室で2人きりなんて、することはひとつだ。

深澤さんは"休むだけ"って言ってたけれど…

どうする？今からでも部屋を出る？

しかし、さすがに勝手に出ていくのはどうなんだろう。

そうこうしているうちに、ガチャ、と音がした。

バスローブ姿の深澤さんが来る。

深澤「Aさんもどうぞ」

『は、はい…；』

＊