透明なラベンダー。 (ページ4)

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先輩「Aさんこれお願いね」

ドサッと書類が置かれる。

『はい！』

先輩「Aさーん、頼んだ図面どうなってる？」

他の先輩に言われ、慌てて図面を広げる。

『いま準備してます！；』

先輩「あと30分で取引先と会議が始まるからそれまでにお願いね」

『は、はいっ；』

雑務をこなしていくが、次々と重なって頭が追いつかなくなってきた。

先輩のを見本にして、図面に色鉛筆で塗っていく。

目黒「それあと何枚？」

となりでカタカタとパソコンのキーボードを打っていた目黒くんが言う。

『えっと、図面が10枚必要だから、あと9枚…；』

目黒「終わんの？」

『うぅ…；』

あと30分で終わらないかも…；

深澤「なーにやってんの？」

そう言いながら、私の手元を見る。

『深澤先輩、』

深澤「俺も手伝うよ。2人でやればちょうど30分くらいで終わるっしょ」

『でも深澤さんお忙しいんじゃ…』

深澤「俺、ちょうど今暇なの(笑)」

半分ちょうだい、と彼は図面を5枚取り、色鉛筆を手に取る。

『すみません…』

深澤「んー？全然。てか、色塗りとか何年ぶりだろうな(笑)」

『確かに、私も久々です(笑)』

深澤「よし、1枚できた」

早！？しかも丁寧…

深澤「この調子で終わらせようぜ(笑)」

『はい(笑)』

彼のおかげでなんとか間に合い、私はホッと胸を撫で下ろした。

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