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その日は休日で、深澤さんとは夜に会うことになっていた。
駅前で待ち合わせをする。
いつもよりも念入りにメイクをした。
彼を待っている間も、なんだか落ち着かなかった。
深澤「お待たせ〜(笑)」
それに対して、ふらっと現れた彼はいつも通りの様子だった。
彼の私服を見たのは初めてだったが、ギャップはそれほどなかった。
深澤「お店予約してあるから、行こ(笑)」
彼に連れられて行ったお店は、夜景の見えるイタリアンレストラン。
てっきり居酒屋かどこかだと思っていたため、驚きつつテーブルに着いた。
テーブルの上にはキャンドルの炎がゆらめいていて、オシャレな雰囲気を演出していた。
彼はメニューを開き、言う。
深澤「どれがいい?好きな物頼んでいいよ」
『いえそんな、深澤さんの食べたい物にしてください』
深澤「遠慮すんなよ、本当に食べたい物選んで(笑)」
『はい…』
料理と飲み物がテーブルに並ぶ。
深澤「先輩と後輩の親睦を深める会ということで、乾杯!(笑)」
『か、乾杯』
グラスを鳴らし、食事を進める。
深澤「こっちの暮らしには慣れた?」
『はい、なんとか』
深澤「普段は食事とかどうしてるの?」
『できるだけ自炊をしています。イタリアンのお店なんて、ほんとに久々で』
深澤「しっかりしてんなぁ」
『そんな、もういい大人ですし、自立しないとなんで』
深澤「俺なんか全く料理しないから、すごいよ」
『ありがとうございます(笑)』
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作者名:ayane | 作成日時:2021年8月19日 9時