透明なラベンダー。 (ページ23)

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露草ページ23

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月曜日の朝は気怠い。

小さく欠伸をしながら出社する。

『おっはよー目黒くーん！(笑)』

いつにも増して上機嫌なAが俺の肩を叩く。

目黒「…はよ」

『なんだなんだ〜？テンション低いぞ〜(笑)』

目黒「お前がテンション高すぎるんだよ」

『そっか〜(笑)』

…なんか腹立つなこいつ。

目黒「いいことでもあったのか？」

『そ、れ、は〜…昼休憩まで内緒！(笑)』

目黒「うぜー」

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昼休憩になり、社員食堂でAと向かい合って座る。

『いただきまーす！もうお腹ぺこぺこ〜(笑)』

目黒「お前キャラ変わってんぞ」

『そうかなぁ(笑)』

目黒「明らかにいいことありましたって感じがする」

俺はいただきます、と手を合わせ箸を持つ。

『…この前ね、深澤さんと2人で食事に行ったの(笑)』

その名前を聞いて、箸が止まる。

目黒「それで？」

『すっごく楽しくて、次の約束もしたんだ(笑)』

目黒「よかったな」

『でも、これって会社の先輩後輩として、だよね』

目黒「それ以外なにがあんだよ」

『その…なんだか、意識しちゃって…』

目黒「深澤さんのこと好きなの？」

『！』

彼女はカチャン、とパスタのフォークを皿の上に落とす。

『まっ、まさかぁそういうんじゃないって；』

彼女は慌ててフォークを持ち、そこでその話は終わった。

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