桜が舞う頃、君は。４ (ページ29)

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目黒さんと共に、屋敷に帰る。

ラウールくんと向井さんがバタバタと駆け寄る。

ラウ「めめ…っ」

彼は目に涙を溜める。

目黒さんはそんな彼の頭を撫でながら言う。

目黒「…ひとりにしてごめんな」

向井「めぇめぇ～！！(泣)」

向井さんは泣きながら目黒さんに抱きついた。

目黒「康二、」

向井「俺、めめが帰ってくるのをずっと待っててん…っ」

目黒「…ありがとな(笑)」

渡辺「で、これからどうするつもりだ」

『彼もこの部隊に入隊してもらいます』

渡辺「はぁ？」

深澤「鷹揚会からの指示だ。野放しにするよりはいいという判断だろう」

目黒「本日より部隊"白雪"に入隊させていただきます。目黒蓮です」

よろしくお願いします、と彼は頭を下げた。

佐久間「おう！よろしくな！(笑)」

ラウールくんと向井さんは、やったー！と両手を上げて喜んだ。

渡辺「…ったく、うちの部隊はどうしてこう変なヤツばかり集まるんだよ」

『いいじゃないですか、ね？(笑)』

渡辺「…勝手にしろ」

彼はふぅ、とため息をつくと、ごろんと横になった。

『目黒さん、隊服のサイズを合わせたいので別の部屋に行きましょう』

目黒「わかりました」

別室で、私は目黒さんに隊服を着せる。

『上はこのサイズでいいですね、下はもう少し長さが必要か…』

彼はとてもスタイルが良い。

こうして改めて至近距離で見ると、モデルのような整った容姿だ。

すると彼は、徐ろに口を開いた。

目黒「…あの、本当にありがとうございます。ラウールを、守ってくれて」

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