桜が舞う頃、君は。４ (ページ27)

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変遷ページ27

＊

『待って！』

2人が振り向く。

京本「話は終わったはず」

『あなたはどうしてそんなにも私を…』

京本「簡単なことだよ」

・

京本「──────────女に頭領は務まらない」

・

『…っ』

私はぎゅっと拳を握る。

『…そんなの、やってみないとわからない。だから私は…』

京本「君には無理だ。さっさと諦めて辞めたら？」

『…辞めない』

京本「あ、そう。まぁ勝手にしなよ」

佐久間「…随分変わっちまったなお前も」

京本「…そう？」

佐久間「昔のお前なら、Aを傷つけることなんて言わなかった。それに…」

京本「それに？」

佐久間「鷹揚会に依頼を受けた」

京本「依頼？何の？」

佐久間「お前が鷹揚会の反抗勢力であることがわかった。だからお前を監視しろってな」

彼はため息をつき、冷たい目でさっくんを見る。

京本「変わったのはさっくんの方だよ」

佐久間「俺が…？」

京本「君は、ふたりは、なんにもわかってない」

『…？』

どういう、こと…？

ジェシー「もうその辺にしておけ」

ジェシー。

彼は京本大我の右腕であり、謎の男だ。

京本「じゃあ、またね」

佐久間「…おい！」

2人は行ってしまった。

西畑「東京も大変ですね」

振り向くと、背後に西畑大吾が立っていた。

『…西畑さん』

となりにはスラッとした色の白い男の子が立っている。

はじめて見る顔だ。

＊