桜が舞う頃、君は。４ (ページ24)

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『説明…ですか』

京本「はい。どうして彼の企みに気が付かなかったんですか？」

…京本大我。

部隊"玲瓏"の頭領にして、由緒正しい貴族の家柄である"京本家"の長男である。

彼と私、そしてさっくんは、幼い頃はよく一緒に遊んでいた。

しかし、今は───────────────

京本「"白雪"のみなさんにも責任はあると思いますよ」

『…それは、確かに彼のことを見抜けなかった私どもにも責任があります』

京本「なら、頭領である桜雪Aさん、あなたが"何かしらの形で"責任を取ることになりますがよろしいでしょうか」

深澤「…責任？」

京本「はい。例えば、頭領を辞任するとか」

佐久間「待ってくれよ、Aは…！」

宮近「しかし、"白雪"の皆さんが彼を止めなければ世界は今頃どうなっていたかわかりません」

ここで、部隊"虎丸"の頭領、宮近海斗が意見する。

彼は真面目で統率力もある。

あのー、と手を挙げたのは部隊"奏楽"の頭領、中村嶺亜だ。

中村「もういいから会議を始めません？早く終わらせて帰りたいんで(笑)」

彼は他人事のように言い、にっこりと笑う。

天使のような悪魔の笑顔とは、まさしくこのことだ。

本髙「そういうこと言わないでよ～うちの部隊のイメージが下がるじゃん；」

となりで彼に言っているのは、次席の本髙克樹。

自由奔放な頭領にいつも手を焼いているが、彼はとても頭の切れる男だ。

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