桜が舞う頃、君は。３ (ページ10)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:105,287 hit

＊ページ10

＊

佐久間「これどうやってんだ！？」

渡辺「お前の能力すげーな」

向井「阿部ちゃんの居場所はここや」

康二の指は山を指していた。

そこには、居場所を示した光が灯っている。

向井「ご主人様の気配もバッチリ感じる。せやからここで合ってるはずや」

深澤「随分と山奥だな。こんな場所に潜伏していたのか」

渡辺「じゃあここに行きゃいいんだな」

深澤「ああ。康二、案内を頼む」

向井「おう！」

そのとき、佐久間が隊服をバサッと羽織った。

佐久間「俺も行く」

深澤「お前はダメだ。まだ怪我が完全には癒えてないだろ」

佐久間「黙って待つなんてことできねーよ！」

渡辺「好きにさせとけ。どうせ何言っても聞かねーだろ」

俺は襟足をかきながらため息をつく。

深澤「ハァ…本当に似た者同士だよな」

佐久間「…？」

深澤「わかった。お前も来い」

佐久間「ふっか…！」

彼はぎゅっと噛み締め、頷いた。

そして俺たちは隊服を着て、それぞれの武器を持ち門に立つ。

深澤「よし、お前ら準備はいいか」

渡辺「おう」

向井「ええで！」

佐久間「っしゃー！」

深澤「んじゃーまあ、俺たちの姫を救出しますか」

佐久間「行くぞ！！」

俺たちはAを救出すべく、奴らの潜伏先に駆け出した。

＊

お気に入り登録600人、ありがとうございます！

＊