桜が舞う頃、君は。３ (ページ9)

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深澤「お前、体はいいのか…！？」

佐久間「俺は大丈夫だ。でも…Aが攫われたってどういうことだよ…それに…魂を使うってなんだよ…」

深澤「強力な妖祓いの魂は、時に強大なエネルギー源となる」

佐久間「エネルギー源って、まさか…」

深澤「阿部は、大きな術を使い妖を召喚するためにAの魂を必要とするかもしれない」

佐久間「ふざけんじゃねー！」

彼は俺の胸ぐらを掴む。

佐久間「お前らがついててどうしてAが攫われんだよ！」

そのまま壁に押し付けられる。

佐久間「Aの身に何かあってからじゃ遅いんだよ！！」

渡辺「佐久間落ち着け！今、別室で康二が阿部を追跡してる！」

佐久間「…っ」

彼は俺から手を離す。

深澤「…すまない。これは完全に俺の責任だ。結界をあんなに早く突破されるとは思わなかった」

渡辺「そんなのあとから言ったって仕方ねーだろ。阿部の居場所を少しでも早く突き止めてAを助けに行くほかに手段はない」

佐久間は壁を拳で殴る。

佐久間「A…ぜってー助けてやっからな…！」

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8時間が経過した頃。

バタバタと走る音が聞こえ、障子が開いた。

向井「阿部ちゃんの居場所がわかったで！」

佐久間「本当か！？」

康二は何も書かれていない大きな紙を広げ、手をかざす。

すると、紙に地図が浮かんだ。

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