桜が舞う頃、君は。３ (ページ26)

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心ページ26

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俺とさっくんは辺りを見回す。

佐久間「誰かが潜んでる気配はするが…どこにいるかわからないな…」

確かに気配を感じる。

しかし、相手は気配を消すのが上手いのかなかなか居場所を掴めない。

少し体力を消耗してしまうが、集中して居場所を特定しなければ…

佐久間「ｳｯ…って～…」

さっくんは頭をおさえる。

向井「さっくん、やっぱりまだ傷が痛むんか？無理せんほうが…」

佐久間「大丈夫だ、どうってことねーよ。それよりも詳しい敵の居場所を──────────」

目黒「"鉄槌"」

突然、太い鉄の棒が空から降ってくる。

佐久間「避けろ！」

俺たちは間一髪のところで避けた。

鉄の棒が刺さった木はメキメキと崩れ落ちる。

あれが当たればひとたまりもない。

崩れ落ちた木の陰からめめが現れた。

目黒「避けたか」

佐久間「向こうから現れやがった！おかげで探す手間が省けたぜ！」

さっくんは刀を構える。

向井「めめ…」

彼は俺を見て、言う。

目黒「どうして再びここに来た？殺されに来たのか」

向井「違う！俺はめめと殺し合いがしたいんやない！話し合うために来たんや！」

目黒「お前と話し合うことなんて何も無い」

向井「…っ」

目黒「そうだろ？」

佐久間「よそ見してんじゃねぇ！」

さっくんが斬りかかり、めめが鉄の剣で受ける。

佐久間「なんだその武器は！？めちゃくちゃ硬ぇぞ！？」

目黒「ﾌﾝ、見くびられちゃ困る」

＊