桜が舞う頃、君は。 (ページ7)

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鷹揚会を出たあと、私は深澤さんのあとについて歩く。

深澤「鷹揚会は新部隊にかなりの期待を寄せている。だからこそAが選ばれたんだ」

『…それでも、私が頭領というのは…』

深澤「お祖父さんが亡くなってすぐこれだから気持ちの整理がつかないのも無理はない。同じ部隊のメンバーが支えになってくれるはずだ」

『…はい』

深澤「部隊"白雪"には屋敷が与えられ、そこで共同生活をしてもらう。これは他の部隊も行っていることだ」

『ええ』

深澤「部隊のメンバーで女性はAだけだと聞いているが、大丈夫か？」

『問題ありません。まぁ、大丈夫じゃないと言ったところで無駄でしょうし』

深澤「話が早くて助かるよ」

ここだ、と彼が立ち止まる。

立派なお屋敷だ。

『…これは？』

門の両サイドに、雪の結晶をモチーフにしたような紋章がある。

深澤「それが部隊の紋章だ。悪くないデザインだろ？」

『えぇ、まあ』

庭もしっかりとある。

そして、中に入る。

そこには、3人の男がいた。

阿部「Aちゃん、(笑)」

『あなたもこの部隊に入るために呼ばれたんだね』

阿部「どうやらそうみたい」

佐久間「A？Aだよな？」

小柄の男が少しずつ近づきながら私に言う。

『さっくん！！』

佐久間「おー！久しぶりだなー！元気してたかー？(笑)」

『さっくんこそ、相変わらず元気そうだね(笑)』

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