桜が舞う頃、君は。 (ページ28)

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神隠しページ28

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再び刑事さんたちが屋敷に来た。

宮舘「"神隠し事件"をご存知ですか」

『最近、ワイドショーを賑わせているあの事件ですか？』

宮舘「そうです。ここ１ヶ月で5人もの若い男女が行方不明になっています」

彼は地図を広げる。

宮舘「彼らはこの地域の住民だとわかりました。そして、彼らの自宅を対角線で結ぶと、中心にある建物が怪しいとなりました」

『…学校？』

岩本「この建物はすでに廃校となっており、普段は誰も近づかない場所です」

宮舘「しかし、ここにはある"噂"があった」

『噂？』

宮舘「"オバケが出る"と」

『…なるほど』

深澤「妖の可能性があるな」

宮舘「なので、今夜ここに向かおうと思います」

『わかりました。私たちも同行します』

深澤「誰が行く？」

『私とさっくん、それと…向井さん』

佐久間「っしゃぁぁぁ！」

向井「俺！？」

渡辺「正気かよ」

『彼が動けるのか見てみたいので』

阿部「気をつけてね」

『何かあればすぐに戻るから』

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夜。

私たちは廃校に向かった。

宮舘「ここです」

佐久間「これか～、確かに嫌な雰囲気だな」

岩本「…」

私たちは足を踏み入れる。

数々の妖気が漂っている…1体だけじゃないな…

そのとき、向井さんが言う。

向井「5体や。5体おる」

『具体的な数がわかるんですか？』

向井「おん、位置までわかるで」

佐久間「まじかよお前！すげーな！」

＊