桜が舞う頃、君は。 (ページ16)

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阿部「え…！？」

向井「うわぁぁぁぁぁ！！」

彼は部屋を飛び出し、庭へと向かった。

『向井さんっ！』

私は彼を追う。

向井「俺は…ほんまに人を襲ってしもたんか…この手で…っ」

彼は庭の砂利の上に膝をつく。

『…向井さん、私はあなたを責めたりしない。私の周りも同じです』

向井「…っ」

『あなたは必要な存在なんです』

向井「俺、ここにおってええの…？」

『はい(笑)』

さぁ、と手を差し伸べる。

向井「ご主人様ぁぁぁ！(泣)」

彼は泣きながら私に抱きつく。

『え、ちょ；』

佐久間「コラー！Aから離れろ～！」

阿部「え、え？どういうこと？；」

深澤「こりゃおもしれーな(笑)」

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夕食の時間になり、一同が集まる。

数々の料理が式神たちによって運ばれている。

『これ、全部向井さんが…！？』

向井「料理は得意なんよ！ご主人様にはこれな(笑)」

私の場所には豪華な懐石料理が用意されている。

阿部「すごい…；」

『食べ切れるかな…；』

佐久間「おい！食ってみろよ！うめーぞ！」

深澤「食うの早いんだよお前は；」

彼は彼は両膝をつき、頭をたれる。

向井「男、向井。この命が尽きるまでご主人様に尽くします！」

『よ、よろしくね…？；』

私がそう言うと、彼はニカッと笑った。

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