君と私とチョコレート。２

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深澤さんにあんなこと言われたから、変に意識してしまう。


でも、照は私をそんな風には思っていない…と、思う。


じっと照を見つめていると、目が合う。


岩本「何？俺の顔に何ついてる？」


『ううん、』


岩本「水族館は楽しかったか？」


『楽しかったよ。イルカのショーとか見た』


岩本「ふーん」


『あとね、クラゲの水槽が綺麗だったよ』


私はスマホを取り出し、彼のとなりに座る。


『ほら見て(笑)』


写真を見せる。


岩本「よく撮れてるな」


『でしょ？私こう見えて写真得意で────────』


顔を上げると、お互いの顔の距離がとても近かった。


岩本「…ん？」


『…あ、うん、それでね；』


少し離れて話を続ける。


…なんで私が意識してんの。


岩本「そうだ、今日はどうする？」


『何かあったっけ？』


岩本「一緒に寝るかどうか」


『も、もういいよ。1人で寝られるから。あれ以来一度もそういう夢は見ていないし』


岩本「ならいいけど」


『…私だって、子どもじゃないんだし』


そう言いながら口を尖らせた私の頬を彼はつまむ。


岩本「そうだな(笑)」


『…そうだよ』


岩本「じゃあまた寂しくなったら言うんだぞ(笑)」


『…うん』


私は頷く。


…やっぱり、照は私のことなんとも思ってないのかな。


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