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そう、私たちはお互いを知らない。
スイーツを食べている間はそれに夢中だし、今日は寒いですね、とか世間話をする程度だった。
彼も口数が多いわけではなく、自分のことはあまり話さなかった。
知っているのは苗字と、年齢、連絡先、会社員であること、好きなものや趣味といったところだろうか。
『ちなみに叔父夫婦には、友達の家でしばらくお世話になるって言ってあります。そうじゃないと余計に心配させてしまうので…』
岩本「まぁ、俺たち友達だもんな」
『友達…』
そっか、私たちは友達だ。
岩本「あれ、そう思ってたの俺だけ?」
『いえ、岩本さんと私は、チョコレート友達ですよね。略してチョコ友!(笑)』
岩本「なんだよその友チョコみたいな言い方(笑)」
『確かに(笑)』
岩本「でも、いいね、チョコ友(笑)」
『はい(笑)』
岩本「着いたよ」
彼の家は、確かにひとり暮らしにしては広めだ。
『おじゃまします』
岩本「荷物ここに置くから。テキトーにくつろいでいいよ」
『は、はい』
男性の家って…久々に入る。
筋トレグッズのとなりに某ファミリー動物人形が置かれているのを見つけた。
あまり見たことない組み合わせだ。
彼は上着を脱いで、キッチンに立った。
岩本「はい、」
温かい飲み物がテーブルに置かれる。
『ありがとうございます』
私はそれを飲んでホッとひと息ついた。
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ayane(プロフ) - のびさん» ありがとうございます!のびさんのお気持ちが少しでも和らいだと聞いて、とても嬉しいです(笑)更新頑張ります!のびさんも体調に気をつけてくださいね! (2020年12月24日 8時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
のび(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。ayaneさんの御心遣いに落ち込んでいた気持ちが少し和らぎました(*´˘`*)彼らを待っている間のキュン補給で毎日読ませていただきますね!体調に気をつけて更新頑張って下さい♪ (2020年12月23日 19時) (レス) id: f577811a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayane | 作成日時:2020年12月16日 9時