君と私とチョコレート。

＊ ページ24

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それからしばらく経った頃。


『…ミス、ですか？』


上司「ここ、伝達ミスであちら側に何も伝わってなかったんだよ」


上司に呼び出され、私が参加している企画にミスが発生した。


『そんなはずは…』


ハッ、と思い出す。


これは確か…女性の先輩が"私に任せて"と言っていたことだ。


彼女と目が合うも、知らんぷりをしている。


上司「これどうするの？」


『…誠に申し訳ありませんでした』


私は頭を下げる。


上司「謝るのもいいけどさ、明日までに書類作らないと間に合わないよ」


『…はい』


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作業はなかなか終わらず、残業が確定した。


それでも休まずパソコンに向かっていると、同僚がコーヒーを置いた。


『…ありがとう』


同僚「手伝おうか？」


『ううん、平気』


同僚「あの先輩のミスなんでしょ？1人でやることないって」


『でも、私がやらないとだし…』


同僚「だったら、私が上司にも言ってきてあげるから」


『ダメだよ、そんなことしたら…私がやればおさまるんだから』


同僚「あんた利用されてんだって！許せない！」


『…ごめんね。ありがとう(笑)』


同僚「…無理、しないでね」


『うん(笑)』


彼女はポン、と私の肩に手を置くとオフィスを出ていった。


私は自分の頬をペチペチと叩く。


『よし、もうひと頑張りだ』


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