君と私とチョコレート。

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帰宅すると、照はまだ帰ってきていなかった。


夕食を作って待っていよう。


今日のこともちゃんと謝らなきゃな。


呼び鈴が鳴る。


ドアを開けると、照が立っていた。


『おかえりなさい』


岩本「ただいま」


そのとき、男性がひょいと顔を出す。


深澤「へぇ〜、この子が同居人なんだ(笑)」


『あ、あの、』


岩本「会社の同僚」


深澤「どーも、照の"友達"の深澤辰哉です(笑)」


岩本「わざわざ友達って言わなくてもいいだろ」


深澤「なんでだよ、俺たち友達だろ？(笑)」


岩本「はいはい」


『はじめまして、桜雪(さくらゆき)Aです』


岩本「どうしてもって言うから連れてきた」


深澤「だって、照が女の子と一緒に住んでるって言うから気になるじゃーん、可愛いね！(笑)」


『えっと…；』


こういうときって、どう返事するのが正解なんだろう。


岩本「もういいから、中入れ」


深澤「はいよー」


おじゃましまーす、と彼は中に入る。


『もしよかったら夕食ご一緒にどうですか？』


深澤「えー、なんか悪いなぁ(笑)」


岩本「そのつもりだったくせに」


照がぼそっと言う。


『今から作るので、待っててくださいね(笑)』


深澤「待ちます待ちます、いくらでも待ちます！(笑)」


岩本「手伝う」


『照は座ってて、昨日は迷惑かけたし』


岩本「…別に迷惑だなんて思ってねーけど」


『でも今日は座ってて、ね？(笑)』


岩本「…わかった」


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