君と私とチョコレート。

友達 ページ11

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A会社の飲み会で遅くなる


Aからメールが来ていた。


ふっかと食事をして帰宅する。


彼女はどれくらいで帰ってくるのだろうか。


時間が過ぎていくにつれ、心配になってきた。


迎えに行こうか?


そう送っても既読はつかない。


とりあえず駅まで行こうと考えていたとき、ドアが開いた。


『たらいまぁ〜(笑)』


上機嫌なAが帰ってきた。


岩本「おかえり」


『いや〜、飲んだ飲んだ！(笑)』


かなり酔っ払っているようだ。


岩本「風呂は？」


『うん、入るよぉ〜(笑)』


彼女はふらふらと歩き、ソファーに倒れ込む。


岩本「ちょ、大丈夫か？」


『水ぅ〜』


俺はコップに水を注ぎ、彼女に渡す。


『うまいっ、ありがとひかるぅ〜(笑)』


岩本「随分飲んだみたいだな」


『そりゃ〜飲む時もあるよ〜』


彼女はそう言ったあと、目を閉じる。


岩本「おい、」


スースーと寝息が聞こえる。


俺は毛布を持ってくる。


酔うとテンションが高くなるんだな。


こんなAはじめて見た、と思いながら毛布をかけようとした。


『んぅ〜…』


寝言…？


『阿部さん…』


岩本「…」


…阿部…？


誰だ…？


…いや、誰であろうと俺には関係ないことだ。


俺は彼女に毛布をかけ、自分のベッドに入った。


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