となりの翔太くん。 (ページ35)

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俺はすぐにラウールに連絡した。

ラウ《もしもーし、しょっぴーどうしたの？》

渡辺「どうしたのじゃねーよ、Aにリッププレゼントしたろ」

ラウ《うん、届いた？》

渡辺「ありがとうって伝えてくれってよ」

ラウ《そっかぁ、Aちゃん気に入ってくれたかな？(笑)》

渡辺「色が似合ってなかったから似合ってねーって言ったらキレてたぞ」

ラウ《えー、そんなこと言ったの！？しょっぴー最低！》

渡辺「あんな赤いリップ、あいつには似合わねーよ」

ラウ《そうかな～？華やかになってより綺麗な女性に見えると思うんだけどな》

…確かに、いつもと雰囲気が違っていて、ドアを開けた瞬間は誰だかわからなかった。

渡辺「…そうか？」

ラウ《そういうときは褒めてあげないとダメじゃん》

渡辺「なんで俺がそんなことしなきゃいけねーんだよ」

ラウ《しょっぴー女心わかって無さすぎだよ》

渡辺「お前はわかってるような言い方だな」

ラウ《少なくともしょっぴーよりはわかってるかもね》

渡辺「なんだと」

ラウ《あ、もう仕事戻らなきゃ、じゃーね。Aちゃんによろしく！(笑)》

渡辺「おい、」

…切れた。

さっきの彼女の言葉を思い出す。

"そういうのも似合ってて、俺は好きです"…か。

ってことはもしかして、あの目黒とかいう…

俺はチッと舌打ちをする。

渡辺「…ムカつく」

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