となりの翔太くん。 (ページ26)

今日:16 hit、昨日:11 hit、合計:568,940 hit

＊ページ26

＊

会社に向かう途中、私はモヤモヤと考えていた。

ああもう、なんてこった…；

まさか酔った勢いで翔太くんの部屋に押しかけた挙句、あんなことを口走っていたなんて…；

私のバカ～…；

そのとき、誰かに肩を叩かれる。

『へっ！？；』

目黒「おはようございます」

『お、おはよう…；』

目黒「昨日はありがとうございました」

『あ、こちらこそ』

目黒「随分飲んでましたけど、無事に帰れました？」

『うん、無事無事；』

いろんな意味で無事ではなかったけど…；

目黒「先輩、」

『なに？』

目黒「また今度、誘ってもいいですか？(笑)」

朝から爽やかで甘すぎる笑顔にクラクラする。

『うん、また、今度』

目黒「楽しみです(笑)」

ふと、私は思う。

翔太くんは学生時代の元カレで、今はただの隣人。

確かに失礼なことをしたのはきちんと謝るべきだけど、目黒くんとのことは彼に知られても何ら問題ないわけで。

だから別に、気にすることなんてない。

うん、そうだ。

・

・

・

・

その夜、仕事を終えた私は自宅に帰った。

『あれ…？』

ふと見ると、翔太くんの部屋のドアの前に制服姿のラウールくんが座り込んでいた。

＊