となりの翔太くん。 (ページ22)

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仕事中、目黒くんを見る。

…端正な横顔だ。

彼と目が合って、私は慌てて逸らす。

少し経って恐る恐る視線を戻すと、彼はまだ私を見ていた。

すると、彼は口パクで"スマホ"と言った。

私のスマホを確認すると、彼からメッセージが届いていた。

目黒くん今、ちょっとだけ抜けられます?

私は立ち上がり、オフィスを出た。

彼も続いてオフィスを出る。

『今は休憩時間じゃないから、手短にね』

目黒「わかってます」

『で、何？』

目黒「何って、こっちのセリフですよ」

『え？』

目黒「いや、先輩が何か言いたそうにずっとこっち見てたので」

『えっと…それは…その…；』

こういうときに緊張してうまく言葉が出てこない。

目黒「？」

『あの約束って、まだ…覚えてる？』

すると、彼はニコッと笑った。

目黒「もちろんです(笑)」

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その夜、目黒くんと軽い食事をしたあとで、BARに行く。

落ち着いた雰囲気のオシャレなお店だ。

私たちはカウンターでお酒を飲む。

目黒「ここなら騒々しくなくていいですよね」

『う、うん』

ここはここで逆に落ち着かない…；

目黒「二度目の食事も、楽しかったです」

『私も、楽しかったよ』

目黒「あの、確認なんですけど」

『ん？』

目黒「先輩って、彼氏います？」

『ﾌﾞｯｯｯｯ』

突然のセリフに、私は驚いた。

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