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*
私はお手洗いのすぐ横で、壁にもたれてため息をついた。
…やっぱり、ああいうのは苦手だ。
それに体調があまりよくない。
先輩、という声がして顔を上げると、目黒くんがいた。
目黒「大丈夫ですか?もしかして気分悪いんじゃ」
『…うん、ちょっと』
目黒「ここ空気悪いんで、外の風にあたりますか?」
外に出る。
目黒「どうです?少しは気分よくなりました?」
『…』
目黒「先輩?」
『…私、もう帰るね』
目黒「え?」
『…やっぱりこういう場は私にはダメみたい』
目黒「すみません、俺が無理に誘ったから…」
私は首を振る。
目黒「送ります。上着取ってきますね」
彼は私の上着を取ってきた。
目黒「どうぞ」
『ありがとう』
目黒「歩けますか?」
『うん』
私たちは歩き出す。
『…私、ノリが悪くて、嫌な女よね』
目黒「そんなことないです」
『自分でも嫌なの。どうしてもっとうまくできないのかなって』
目黒「…」
『目黒くんには、他にたくさんいい人いるよ』
目黒「…え、」
『私なんかより、もっと社交性があって綺麗な人の方が…』
目黒「どうしてそんなこと言うんですか」
『だって…』
目黒「先輩は、綺麗です」
『気を遣わなくて平気』
目黒「本当です」
彼は真剣な目で言う。
『目黒くん…』
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ayane(プロフ) - 翔亜さん» ありがとうございます! (2020年10月18日 11時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
翔亜(プロフ) - 楽しみにしてます! (2020年10月17日 22時) (レス) id: 068f257b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayane | 作成日時:2020年10月17日 7時