メロンソーダとマーマレード【abkj】 (ページ30)

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偶然ページ30

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ユキ「朝帰り！？」

『うん。この前ね』

ユキ「うん、じゃないでしょ。男の家で何してたの？」

『何って…課題だけど』

私は学食のカレーを食べながら答える。

ユキ「本っ当に何も無かったの？」

『ないってば。こーじだよ？』

ユキ「そいつがいくら信用できてもそいつの家で寝落ちするって…；」

彼女はうなだれる。

『そんなにダメかな？』

ユキ「ダメに決まってんでしょ。Aには阿部先輩がいるじゃん」

『…私が一方的に好きなだけだよ？』

ユキ「じゃあ、阿部先輩に言える？男友達の家に泊まりましたって」

『…え？』

スプーンの手が止まる。

ユキ「あんたの好きな人は誰？」

『私…は…』

深澤「おーす、相席いい？(笑)」

そのとき、学食のラーメンが乗ったトレーを持ったふっかさんが現れた。

後ろには阿部先輩もいる。

ユキ「どうぞ～」

ふっかさんがユキのとなり、阿部先輩が私のとなりの椅子に座る。

阿部「どのテーブルもいっぱいだったから、2人がいてよかったよ(笑)」

さっきの話、聞こえてなかったよね…？

やだ、どうして私、そんなこと気にしてるんだろう。

別にやましいことなんて────────────

向井「A？」

名前を呼ばれて顔を上げると、ユキたちの後ろにこーじが立っていた。

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