メロンソーダとマーマレード【abkj】 (ページ29)

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朝帰りページ29

＊

俺は頭を抱える。

ありえへん、普通寝るか？

体を揺らすも起きそうにない。

仕方がなく彼女をベッドに運んだ。

彼女の寝顔を見つめる。

頬にそっと触れる。

彼女は繊細で、消えてしまいそうなくらいに儚い。

はじめは友達だった。

でも俺はいつしか、彼女を…

向井「…」

俺は電気を消し、床で寝た。

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・

・

『ほんとごめん！；』

朝、目が覚めた彼女は俺に頭を下げた。

『いつの間にか寝ちゃってたみたい；』

向井「ええよ、それより家族に連絡せんで大丈夫なん？」

『ちょっと電話してくる！；』

彼女はスマホを持って外に出て、しばらくすると戻ってきた。

『連絡くらいしなさいって怒られちゃったけど、今日が休日でよかった(笑)』

向井「ほんまやな(笑)」

『課題は？』

向井「できたで(笑)」

『よかった～！これで単位落とさずに済むね(笑)』

向井「持つべきものは友達やな。助かったわ(笑)」

『その代わり約束だからね！』

向井「写真やろ？わかってるて。夏休みになったらな(笑)」

『よし、じゃあ行くね(笑)』

向井「駅まで送ろか？」

『近いし大丈夫だよ』

向井「そか、じゃあまた(笑)」

『うん、おじゃましました(笑)』

彼女は部屋を出ていった。

向井「…あぁ～もうっ」

頭を掻く。

なんなんやこの感情…

＊