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君のこと ページ23
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阿部「…はぁ」
レポートが進まない。
ふっかがあんなことを言うからだ。
名前…目黒っていったっけ。
Wordを閉じ、検索する。
出てきた、目黒蓮。
モデルだけあって高身長でイケメンだ。
この人がAちゃんと知り合いだなんて、違和感がある。
彼女はあまりこういうタイプとは…
そこまで考えて頭を振る。
俺が彼女の何を知ってるっていうんだ。
ふぅ、と息を吐き、残りのコーヒーを流し込む。
そしてまた、パソコンに向かった。
・
・
・
実験中。
俺は彼女を見る。
彼女は真面目な表情で作業をしている。
普段はふんわりとした雰囲気だが、集中しているときは真剣だ。
なんとか作業を終えたようで、班員と交代した。
ユキ「なーに見てるんですかぁー？(笑)」
ユキちゃんが俺の視界に入る。
阿部「何も見てないよ」
ユキ「Aの方見てたでしょ(笑)」
彼女はニヤニヤしながら言う。
阿部「…今日はちょっと危険な薬品だし手順も複雑だから、大丈夫かなって思ったからね」
ユキ「へぇー(笑)」
阿部「持ち場離れていいの？先生に見つかるよ？(笑)」
俺はわざと明るい声で言う。
ユキ「やべっ；」
彼女は自分の席に戻った。
＊
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作者名：ayane
| 作成日時：2020年4月12日 16時
